小児の手術-室温や蛇管の大きさなどまとめ
小児での手術では、何をされるのか、何が起こるのかわからない不安、分離不安、自身の行動や意思の抑制がされるなど成人に増してストレスを抱えることが増えます。このストレスに対して小児には手術の承諾だけではなくプレパレーションという本人が手術への納得という形で手術を受け入れるための看護が行われます。これは小児に対して信頼関係を築くほか理解の程度や処置に対してどのような助けが必要かといったアセスメントが重要になります。
出典は載せてないので注意!
手術室
手術室の環境も成人と異なった設定をします。
1歳以上
室温:28℃
1歳未満
室温:30℃
湿度:40~50%
暑いですね、小児は体重に対する表面積が大きいので熱が逃げやすいのです。時々手術する側のスタッフが倒れます。見学や手術に入るときはめいいっぱい水分補給をして挑みましょう。(たくさん飲んでも直前にトイレに入っていれば清潔側に立ってからは交感神経が優位になるのかトイレに行きたくなる人はそういません、ご安心を)
ベッド
また、小児は身体が小さいため電気メスを使うときに必須の対極板が貼れません。小さなものもありますがだからといって成人より電流の回収効率が高くなるわけではありません。そのために対極板の役割をするマットをベッドに敷くことで対極板の役割を果たすアイテムがあります。もちろん小児用のため成人には使用できません。大抵製品にはn㎏までという表記がしてありますのでその体重に合ったものを使います。
手術中はモニターコードがテンションになり小児では肌に赤く残る場合があるためコード類はすべて肌にふれないようテープやガーゼなどで保護をしていきます。体位固定は年齢によります。
目安
麻酔回路
体重 |
蛇管の大きさ |
30kg未満 |
小児用蛇管 |
30kg以上 |
成人用蛇管 |
麻酔バッグ
体重 |
バッグのサイズ |
30kg以上 |
3L |
10~20kg |
2L |
5~10kg |
1L |
5kg未満 |
0.5L |
年齢 |
カテーテルの大きさ |
~1歳 |
4Fr |
1~3歳 |
6Fr |
~7歳 |
8Fr |
~10歳 |
12Fr |
13歳~ |
14Fr |