手術着・サージカルガウンの上手な着方
春になりましたね、新学期が始まりました。
と、なると実習が始まって手術室見学に来る学生さんも多いのではないでしょうか。
何時間も続くオペ、立ちっぱなしでただ辛い思いをするだけなのは勿体ない!折角だからここで解剖を理解して色々吸収したい!とかいう意識の高いことをきっと考えるでしょう。えらいぞ!
それにはまず上手にガウンを着ることが始めのステップになります。
うまく着れないとこのあと何時間もその状態でオペを見学する羽目になり大変ストレスです。ひもを縛る位置が悪くて段々ガウンのマスク部分がせりあがってきて目を覆われてしまう学生さんを7月くらいまでは何人か見ます。一生懸命口をモゴモゴさせなんとか元に戻そうとしますが、努力の甲斐も空しくどんどん上にマスクはせりあがり、最終的に何も見えない状態に。私はひそかにハリーポッターの組み分け帽子と呼んでいます。でも恥ずかしがらなくても大丈夫、学年にこうなるのが絶対数人はいるから。
表1
ディスポーサブルのサージカルガウンの着方について説明しているサイトがあったので記載
www.hogy.co.jp/material/pdf/gown.pdf
おまけ
マスク付きガウンではマスクのワイヤーのすぐ下にガウンのマスク部分を持ってくると上にずれなくなります。
手袋の装着方法はクローズド法・オープン法と2通りありますが、どちらでも構いません。できるだけ清潔な状態で手袋をはめたいのなら2重手袋の内1枚目をクローズド法、2枚目をオープン法の順で装着するのがよいでしょう。
しかし、最近では1枚の状態と2重の状態の手袋でどちらがより清潔か、といった差はないと言われています(正しい装着手順であれば)。2重にする利点は手袋のリーク(手袋に穴が開くこと)が判りやすいといった点のみ。
あと手袋をはめる場所がないからって器械がのってるカゴの上で手袋広げちゃダメよ。