手術器械:内視鏡(ラパロ・VATS)編 ラパロ鉗子の名称
内視鏡を用いて切除、剥離、縫合、結紮、止血、洗浄、ドレナージなどの外科的手術を行うことを内視鏡手術と言います。1990年に日本で初めて腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われて以来、低侵襲手術として急速に発達しています。意外に歴史は浅いですね。
本日は主に腹腔鏡・胸腔鏡下手術で使われる主な鉗子の名称について画像つきで説明していきます。大人での腹腔鏡下手術では鉗子の径はたいてい5ミリ、小児では3ミリを使うことが多いです。
適当に描きました下手なんて言わないで特徴はとらえた。
あとスキャナーからもはみ出ました。
①メリーランド
剥離鉗子、一番一般的
②ナターシャ
剥離鉗子、メリーランドよりも先端が鋭で全体的にカクカクしている
③マンチーナ
把持鉗子、一番一般的かな、穴が1個ないし2個あいていて先がちょっと掬える形になっている
④バブコック
把持鉗子、間が空いている
⑤グラスパー
把持鉗子、ここで紹介する中で一番小ぶりな感じ、先端に横溝が走っている
⑥ドルフィンチップ型
剥離鉗子、見た目イルカ。え?見えない?見ろ!
⑦ドベーキー型
把持鉗子、鑷子と一緒先端には縦溝が走っており細かく把持できる
⑧ヨハン
把持鉗子、グラスパーとよく似ているが横溝部分が鋭い感じ
⑨腸鉗子
把持鉗子、マンチーナとよく似ているが先端は水平、広く把持するイメージ
随時更新していきたい箇所ですね